ウレタンオーバーモールドによる3色アウターレンズ
ウレタン注型オーバーモールドで製作される3色アウターレンズは、複雑な多色・多材料光学部品を製作する特殊な製造技術で、主に少量生産や試作に用いられます。透明または着色ポリウレタン樹脂を特殊なシリコーン金型で成形し、高コストな金属金型を使用せずに射出成形品に近い品質のシームレスでボイドのない単一部品を製作します。
プロセス概要:
オーバーモールド・2段階注型: 硬質基材(1層目、着色される場合あり)を2つ目のシリコーン金型にセットし、異なる素材・色のウレタン樹脂をオーバーモールドして強固に一体化させます。
3色対応: 工程を繰り返すか、複雑なゲート設計により、同一キャビティ内の別々の領域に3色の液状ウレタンを注入し硬化させます。
真空注型: 真空チャンバー内で液状ウレタンを注入し気泡を除去し、レンズ部の高い光学透明性を確保します。
硬化: オーブンで硬化させ、硬度(ショアA/D)や耐久性など最終的な材料特性を得ます。
3色ウレタンレンズの特徴:
意匠性・機能性: レンズ部の透明部とベゼル・インジケータ部の着色部(赤・アンバーなど)の3色を一体で実現します。
材料の多様性: レンズ用硬質透明ウレタンと、シール・グリップ用柔軟ウレタンを単一部品に複合可能です。
光学品質: 透明ポリウレタンはアクリルやポリカーボネートに近い透明性・耐衝撃性を再現でき、レンズに適します。
迅速試作: 複雑な多色試作や最終製品級部品の少量生産(20個以上)に最適です。
本工法は、高い耐衝撃性、精密な配色、複雑な形状が求められる部品に対し、射出成形ではコストがかかりすぎる場合に特に使用されます。